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​【リハビリ運動の実際】

【脳卒中片麻痺のリハビリ運動】

 脳卒中により左右どちらかの半身麻痺を生じます 麻痺に程度は、軽度から全く動かない重度まで 発症初期は、弛緩し筋緊張が低下し 柔らかく全く動かない状態から始まり徐々に筋緊張が高まります 特にリハビリ運動をしなくても正常に動きが現れる患者様もいますが リハビリ運動を受ける患者様の多くは、筋緊張が高まらず だらーんとしたままであったり 多少動きがあっても使うことができない 立ち上がっても支えられない状態 また筋緊張が強く高まり手を開くことができなかったり肘が強く曲がり伸ばせない つま先が下を向き立ち上がっても足の裏が床に付かないなど様々 このような状態に応じた神経筋促通手技と言う徒手療法をセラピストが行います 筋緊張は、精神状態により大きく左右され動揺により大きく高まってしまいます 恐怖心・痛みなどの苦痛・リハビリ運動時の努力などなど 極力筋緊張を高めずリハビリ運動を進めていくことが重要です それぞれ状況に応じて見て行きましょう。

【上肢の筋伸張と抑制】

上肢柔軟性向上抑制

上肢柔軟性向上抑制

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 自発運動が出現するよう麻痺した上肢筋の筋緊張を抑え関節の可動域を拡大する目的で特殊なポジションで腕を動かします 痛みが出ないよう注意してゆっくり十分行います 特に肩関節は痛みやすいので注意を要します 痛みが出るとなかなか取れないので気を付けましょう。

【体幹部の緊張抑制】

 体幹部の筋緊張の抑制 麻痺側の肩甲骨周囲から骨盤腸骨にかけ強張っていることで 各種動作に悪影響を及ぼします 肩甲骨周囲の上部体幹と骨盤体が固く一体化し丸太棒のようになっていては寝返り・起き上がり・座位保持・歩行など 動作の支障になります。側臥位をとり上部体幹を固定し骨盤下肢を誘導して肩甲骨と骨盤間の柔軟性を高めます。

体幹の抑制

体幹の抑制

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【座位バランス反応の向上】

右片麻痺座位バランス向上

右片麻痺座位バランス向上

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​ 安定して一人で背もたれのない状態で座っていられなくては寝たきり状態と一緒であり 自宅で過ごすことは難しいと考えられます 両足を床に付け手を使わず座っていられるよう自発的に座位保持できるようバランスを強化します 転倒という恐怖心が生じます 筋緊張も高まてしまいます セラピストは、その恐怖心を極力少なくしてアプローチしなくてはなりません どの位置が安定するのかなでしっかり追究します 上手誘導により座れるようになり安定した座位保持につなげて行けます。

【基本動作での四肢支持性向上】

 基本動作を利用して四肢体幹部の支持性を向上します 四つ這い位・膝立ち位・片膝立ち位など 様々な姿勢をとり 患者様の状態に合わせて基本動作で手足の支持力を高めより安定した動作を獲得するよう行います。肩甲骨を前方に押し出すよう肘関節をしっかり伸ばし手を床に押し付け前後左右に重心を少しづつ動かし安定感を高めます 転倒しないよう また腕に痛みが出ないよう介助します。

片麻痺支持性向上

片麻痺支持性向上

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